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さぁ、バイオリンをはじめたあなたは、バイオリンを弾く前に最も重要な作業をしないといけません。 この作業はプロフェッショナルとして活躍されている演奏家でもアマチュアの方でも絶対に行います。

その作業とは、調弦(チューニング)です。

調弦無しでバイオリンを弾こうならば、ドラえもんで言う「ジャイアン」が唄う歌のように周りの人に迷惑をかけてしまう事でしょう。
要するに音程がバラバラと言うことです。

このページでは、初心者が行う調弦方法を説明していきます。
もちろん、調弦は人それぞれやり方がございます。参考にしていただければ幸いです。

では、みなさんにお聞きします。調弦の難しいと点とはなんでしょうか。
一つずつひも解いていきましょう。

まず始めに、バイオリン各弦がどの音にあわせないといけないかを覚えましょう。
下記には正面から見たバイオリンの画像があります。

右側の弦から順に
1番線・・・E線(ミの音)「エーせん」
2番線・・・A線(ラの音)「アーせん」
3番線・・・D線(レの音)「デーせん」
4番線・・・G線(ソの音)「ゲーせん」
といいます。

ここ日本では、ドイツ音名での読み方が一般的です。
はじめは1番線のE線と2番線のA線で混乱する方もいらっしゃいますが、すぐに慣れますのでご安心ください。

私が小さい頃「エーアーデーゲー、エーアーデーゲー」と繰り返し口ずさみ覚えました。

バイオリンは上記にある4弦の音程で調弦しないといけません。
音の間隔は専門的な用語になりますが「完全5度」をとっています。
※ 完全5度とは、例えばG線のソから数えてD線のレは「ソ・ラ・シ・ド・レ」という風に5つ音が上がった音程で、他の弦についても同じように5度で調弦がされています。

それでは、最初のステップです。

バイオリンの調弦で最初に合わせる弦は2番線の「A(アー)の音」で、周波数では440〜442Hzが一般的です。

話は変わりますが、オーケストラの演奏を聴きにいかれたことはございますか? 演奏がはじまる前に楽団員がチューニングをしていませんでしたか。 基本はオーボエのAの音から、コンサートマスターが音をひろい、他の奏者があわせます。

またピアノがあれば、鍵盤のラの音を弾いて、ラの音に合わせる事が出来ます。

ピアノがない場合は、各メーカーが出しているチューナーがあると初心者の方には大変便利かと思います。

チューナーも様々な種類がありますが、卓上式のチューナーとコンタクトマイクをバイオリンケースの中に忍ばせておくと、外出先でもつかえるので役立ちます。

当社ご紹介するのは、代表的なチューナーの「ヤマハ TDM-75」と「ヤマハ コンタクトマイク TM-20」。
このチューナーはメトロノーム機能もついている優れものです。ヤマハ TDM-75はマイク式のチューナーのため、譜面台やテーブルに置きながらメトロノームをならし、チューナーを同時に使用して音程チェックをしながら演奏練習もできてしまいます。
しかし、マイク式の欠点は周りに様々な音があるとその他の音にも反応してしまい、正しい音程で調弦ができません。そこで、活躍するのが「ヤマハ コンタクトマイク TM-20」です。
TDM-75のマイク式のチューナーにTM-20を取付ける事でピエゾ式チューナーに替える事ができます。
これで、周りがうるさくても安心して調弦が可能となります。

それでは、チューナーを使った調弦方法を行います。

まず開放弦(指で弦を押さえずに音を出すこと)で2番線(ラ)の弦を弾(はじ)きます(弾く場所はどこでもよい)。
弾くとTDM-75の画面中央にアルファベットで表した音階が表示されます。
2番線はアー線は A(ラ)の音なので、Aが出るまで糸巻き(ペグ)を使い巻き上げていきます。

A線→D線→G線→E線の順番で調弦を行ってください。


1番目はA線の調弦


2番目はD線の調弦



3番目はG線の調弦


4番目はE線の調弦

バイオリンから出る音をチューナーに内蔵されたマイクが感知し、中心に見える縦線が音の高低で左右に振れる仕組みになっています。
縦線が中心で垂直に立ったら、弦がうまく調整されたことになります。
また、上部には赤と緑のランプがついており、調弦が正しく出来ると緑色のランプが光るので、そこでも 正確な調弦を行なうことができます。
調弦に慣れるまではチューナーを使って、1本ずつ音を合わせていくと良いでしょう。

バイオリンの調弦をすると、駒がスクロール側に傾く事が多々あります。
下画像のように、テールピース側の駒面は表板に対して垂直(90°)を保つよう、常に心がけてください。

一度合ったからといって安心は出来ません。
調弦がADGEの順で一通り終わったら、もう一度確認をしてみましょう。
例えば、E線が引っ張られると反対側のG線は緩んでしまったりすることがあります。
音程をしっかりととるという意味でも、1回合わせただけで終わりにはせず、再チェックをオススメします。

番外編:慣れてきたら次のステップ


重音


調弦方法

チューナーで調弦ができるようになりましたら、重音での調弦を試しましょう。
重音とは2本同時にバイオリン弦を弾き、その音から音程を合わす方法です。
ここでも基準となる弦は2番線のA線です。チューナーや音叉でA線(ラ)の音を合わせます。
次にA線とD線を同時に弾いてみてください。始めのうちは2本を一緒に弾くのは少しコツが要りますが、美しい響きをしていることがお判りになると思います。その時に3番線のペグを回してD線の音を合わせます。
次にD・G線の重音のときにはG線を合わせます。 最後にA・E線の重音のときにはE線を合わせます。 この5度の響きに慣れていくようにしていきましょう。

オーケストラやソリストがチューナー無しに調弦をしているのは、2本同時に弾いたときに得られるこの響きと揺れを利用してます。ぜひ皆さんもこの方法をマスターしていきたいですね。

調弦方法は以上となります。
バイオリンの音程が合っていなければ、優れたプロでもキレイな音色を奏でる事はできません。
バイオリンを永く続けるコツは、調弦をしっかりする事が重要かもしれません。

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