DETAIL
Giuseppe Pellacani Violin
イタリア・モデナ/1962年製/鑑定書2通・文献付き
モデナの系譜を色濃く伝える Giuseppe Pellacani の作品。鑑定書2通と文献掲載個体としての資料性を備え、演奏用としても収蔵対象としても向き合いたくなるイタリアン・バイオリンです。
ジュゼッペ・ペッラカーニ Violin について
Giuseppe Pellacani のこのバイオリンは、イタリア・モデナの製作文化を背景に持つ、資料性と演奏価値の両方を備えた作品です。サイズは4/4、ボディ長は約358mm。表板にはスプルース、裏板・側板にはメイプル、指板にはエボニー、糸巻き・テールピース・顎当てにはエボニーを用い、イタリアンらしい端正な佇まいにまとめられています。さらに、本品には Eric Blot と Kenneth Warren & Son, Ltd. の鑑定書が付属し、加えて Liuteria Moderna in Emilia-Romagna が添えられている点も大きな魅力です。音だけではなく、誰の手によるもので、どのような評価軸の中で位置づけられる楽器かが明確なため、長く大切に所有していきたい方にふさわしいバイオリンとしてご案内できます。
仕様表
| 製作家 | Giuseppe Pellacani |
| 商品名 | Giuseppe Pellacani Violin |
| 生産国 | イタリア・モデナ |
| サイズ | 4/4 |
| ボディ長 | 約358mm |
| 表板 | スプルース |
| 裏板・側板 | メイプル |
| 指板 | エボニー |
| 糸巻き・テールピース・顎当て | エボニー |
| 鑑定書 | Eric Blot、Kenneth Warren & Son, Ltd. |
| 備考 | Liuteria Moderna in Emilia-Romagna 付き |
特徴
来歴と資料性が明確なイタリアン・バイオリン
この楽器の大きな魅力は、単に古いイタリアンというだけでなく、評価の拠り所が複数揃っている点にあります。Eric Blot はクレモナを拠点に、18世紀から20世紀のイタリア楽器研究と鑑定で広く知られる専門家です。Kenneth Warren & Son, Ltd. も1926年創業のシカゴの老舗で、長年にわたり上質な弦楽器の鑑定と販売を手がけてきました。その両者の鑑定書が付属することは、音の魅力だけでなく、出自や評価の確かさを重視したい方にとって大きな安心材料になります。
20世紀イタリア製作の中で確かな足跡を残した作家
Giuseppe Pellacani は1900年にモデナ県で生まれ、もともとヴァイオリニストとして音楽に深く関わったのち、1940年からニースの Nicolo Bianchi、ミラノの Enzo Arassi のもとで製作を学んだと記録されています。作品はグァルネリ系モデルを基調とし、金黄色から赤褐色にかけての厚みあるニスでも知られています。1959年アスコリ・ピチェーノで銀メダル、1967年クレモナで金メダルを受賞しており、20世紀イタリア製作の中で地に足のついた評価を築いた作家として見ていけます。
演奏用としても収蔵対象としても魅力がある楽器
このクラスの楽器では、音が良いだけではなく、長く見たときにどれだけ納得感のある背景を持つかが重要になります。Pellacani の作品は Tarisio や Sotheby’s などの国際市場でも継続的に扱われており、文献掲載や Eric Blot の証明書付き個体も確認できます。つまり、限られた専門家の間だけで語られる存在ではなく、市場の中でも一定の評価軸を持って見られている作家です。本品のように、鑑定書2通と文献資料が重なる楽器は、演奏家にとっては舞台で持つ説得力があり、愛好家や収蔵目的の視点でも検討価値の高い存在といえます。
Giuseppe Pellacani について
Giuseppe Pellacani は、1900年にイタリア・モデナ県メドッラに生まれ、1995年に没した20世紀イタリアの製作家です。ヴァイオリニストとしての経験を背景に持ち、1940年以降に本格的な製作へ進みました。作風はグァルネリ・デル・ジェス系の力強さを感じさせながらも、ニスや全体のまとまりには北イタリアらしい端正さがあり、派手さだけでなく、落ち着いた格を感じさせる方向にあります。記録上ではヴァイオリン137挺、ヴィオラ26挺、チェロ72挺を製作したとされ、数量の面でも完全な寡作ではない一方、現代の市場で状態や資料が揃った作品に出会える機会は限られています。
このバイオリンは、音だけでなく背景まで含めて選びたい方に向く楽器です。モデナという土地性、Pellacani という作家の立ち位置、鑑定書2通、文献資料付きという条件が重なることで、楽器としての魅力がより立体的に見えてきます。手にしたときに感じる高揚感は、単に古いイタリアンだからというだけではなく、誰が評価し、どの文献に位置づけられているかまで見えていることから生まれるものです。これから長く付き合う楽器として、あるいは次の世代へ引き継いでいける作品として見たときにも、納得感のある個体といえます。
鑑定書について
高額商品では、楽器そのものの魅力に加えて、どういう鑑定者が評価しているかが大切になります。本品に付属する Eric Blot は、クレモナで学び、イタリア楽器研究の書籍も多数手がけてきた専門家です。Kenneth Warren & Son, Ltd. は、1926年創業の老舗として、シカゴを拠点に良質な弦楽器の鑑定と取引を続けてきました。イタリア側の専門家と、国際流通の中で長い歴史を持つショップ側の両方から見られていることは、この楽器の評価を考えるうえでとても意味のある要素です。資料として添えられるだけでなく、所有する側にとっての安心感にもつながります。
文献掲載について
Liuteria Moderna in Emilia-Romagna は、エミリア=ロマーニャ地方の現代製作を高品質な写真と採寸情報とともにまとめた資料性の高い書籍です。日本国内の専門書取扱店でも、各楽器を複数ページにわたり掲載し、細部写真や寸法を見比べられる内容として案内されています。さらに Tarisio の Cozio Archive でも、1962年の Giuseppe Pellacani 作がこの書籍に掲載された個体として明記されています。つまり、この文献名は単なる飾りではなく、Pellacani を地域的・歴史的な文脈の中で位置づけるための確かな参考資料として機能しています。本品にこの書籍が付くことは、楽器を所有する楽しみを資料面からも支える要素になります。
試奏について
この価格帯の楽器は、写真やスペックだけで判断するのではなく、実際の響きや反応を確かめたうえでご検討いただくのがおすすめです。SoundScape では完全予約制で試奏をご案内しており、小さな試奏室では見えにくい遠鳴りや音の広がりも確認しやすい環境でお試しいただけます。比較の方向性がある場合は、ご予算や求める音色に応じて他のバイオリンと見比べながら検討する流れも取りやすく、高額商品の選定に向いたご案内ができます。
お取り扱いのご案内
- ご使用後は、マイクロファイバークロス等でやさしく拭き取り、清潔な状態で保管してください。
- 急激な温度・湿度の変化は避け、できるだけ安定した環境での保管をおすすめいたします。
- 長く良い状態を保つためにも、定期的に専門工房で点検や調整を行いながらお使いください。
音だけでなく、来歴や資料性まで含めてイタリアンを大切に選びたい方へ
Giuseppe Pellacani の作品を、演奏用としても、長く手元に置く価値のある楽器としても見ていきたい方に向くバイオリンです。鑑定書、文献、作家背景まで揃った楽器をじっくり確かめながら選びたい方は、ぜひご検討ください。
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