Mario Gadda バイオリン 197X
【Mario Gadda/マリオ・ガッダ バイオリン 特徴・プロフィール】
マントヴァ生まれのバイオリン製作家であるマリオ・ガッダ(1931-2008)の作品です。
こちらの作品はスカランペラのモデルを踏襲したものです。また、マリオ・ガッダが quartet “Lodovico Gonzaga”に進呈した4種類(バイオリン、バイオリン、ビオラ、チェロ)の作品の一つのようです。
卓越した木工技術と落ち着いたレッドオレンジの色味のニスが目を引く一品です。裏板は美しい二枚甲で、品良く纏まった、繊細で美しい杢が印象的です。目立ったダメージなども無く、非常に良いコンディションを保っています。 また、音色は全体的にイタリアン特有の煌びやかな印象が強く、なめらかな発音の良さや、伸びの良い音色が魅力的です。
フルサイズへとサイズアップをなさるお子様は勿論、アマチュアやプロの方など、更にハイクラスな楽器をお探しのお客様にもお勧めの逸品です。
イタリアの巨匠スカランペラ。ただ唯一の弟子がマリオの父 ガエタノ・ガッダ(1900-1956)。1920年頃からスカランペラは体調不良のためガエタノに製作を任せるようになり、非常に優れたセンスを持つガエタノは、師匠と見分けがつかない見事な楽器を製作していきます。そしてスカランペラの死後、工房を引き継いだガエタノ・ガッダは、息子のマリオ・ガッダ(1931-2008)とともに数多くの作品を残しております。
マリオ・ガッダ プロフィール
マリオ・ガッダ(1931-2008)は1931年、マントヴァ生まれのバイオリン製作家です。
ステファノ・スカランペラの系統を受け継いだモダンイタリーの巨匠である父Gaetano Gaddaに師事し、幼い頃から木工を始めます。サンタントニオで工房を構え、彼の系統でもある良質なスカランペラモデルを生み出しました。 若い頃にガッダが使用したニスは、淡いゴールド−黄色がかったものとドラゴンレッドと呼ばれる赤いニスが特徴でした。当時はコンクールに出品することはありませんでしたが、緻密な製作と弦楽器製作に精通した技術で次第に評価を上げていき、 マントヴァ系を代表する製作家となり、父と同じくモダンイタリーの巨匠と呼ばれ世界中で弾かれる楽器を製作するに至りました。バイオリンのみならず、ビオラやチェロにも定評があります。
試奏について
完全予約制です。30畳程の試奏スタジオをご用意させていただきます。 ご希望日時をご指定のうえ、予めご連絡をいただけますようお願い致します。
※ 土・日・祝も試奏可能です。ご予算に応じて、その他バイオリンもご用意させていただきます。
■ Mario Gadda バイオリン 197X 仕様
生産国 | : | イタリア・マントヴァ 197X |
サイズ | : | 4/4 |
ボディ長(Body length) | : | 359mm |
表板 | : | スプルース |
裏板・側板 | : | メイプル |
指板 | : | エボニー |
糸巻き・テールピース・顎当て・エンドピン | : | エボニー |
備考 | : | 製作証明書 |