フランチェスコ・ビソロッティ

VIOLIN MAKER

Francesco Bissolotti フランチェスコ・ビソロッティ

現代クレモナにおける“伝統回帰”を支え、製作と教育の両面で大きな足跡を残した名匠。

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出身
イタリア(ソレジーナ)
拠点
クレモナ
評価
伝統技法の継承と教育者としての影響力が高い

ポイント

  • 01

    古典に根ざした製作思想

    ストラディヴァリの系譜に忠実な設計観を土台に、輪郭・アーチ・厚みの整合性を重視。

  • 02

    修復・研究から得た知見

    修復コースでの経験や資料研究を通じ、古典構造の理解を新作へ還元した。

  • 03

    教育者としての貢献

    製作学校での指導を通して後進を育成し、現代クレモナの基盤形成に影響を与えた。

年表

1929
クレモナ近郊ソレジーナに生まれる
1957
クレモナ国際弦楽器製作学校に入学
1961-
木工工房の指導にも関わる(のち弦楽器製作の指導へ)
1962
プラティナ通りに最初の工房を開く
1962-1972
サッコーニと交流を深め、資料研究・再整理に携わる
1970-1983
弦楽器製作の指導を担当

略歴

フランチェスコ・ビソロッティは1929年、クレモナ北部の小さな村ソレジーナに生まれる。
1940年代にカステッロレオーネへ移り、彫刻家・装飾職人ジーノ・ロッタに師事。音楽への情熱から、腕利きのアマチュア・ヴァイオリニストとしても知られた。

1957年にクレモナ国際弦楽器製作学校へ入学。入学当初はピーター・タターが教師を務め、その後ピエトロ・ズガラボットの指導を受ける。
学びの過程で、内型(内部モールド)を重視した構造理解を深めつつ、製作の合理性と完成度を追求していった。

その後、レナート・スクロッラヴェッツァ、ジオ・バッタ・モラッシらと共に、ジュゼッペ・オルナーティ/フェルディナンド・ガリンベルティが指導する修復コースで研鑽を積む。
この時期に得た修復の視点が、ビソロッティの製作観を大きく支える要素となった。

1962年、クレモナに最初の工房を開く。同時期にシモーネ・フェルナンド・サッコーニとの関係を深め、資料研究や整理にも関わりながら、古典技法の理解をさらに深めていく。
また、製作学校の教師としても活動し、木工工房の指導を経て、弦楽器製作の指導(1970年〜1983年)を担当した。

作風はストラディヴァリ式を軸にしつつ、ヴィオラはガスパロ・ダ・サロ型やテストーレ型、チェロはヴェネツィア派を模範とするなど、古典モデルへの深い理解に裏打ちされている。
その思想と技法は、今日のクレモナ製作を語るうえでも重要な位置づけとされる。

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